折り鶴再生 コースター 絵馬代わりに 宮島の大聖院 障害者作業所企画
25年5月16日
平和記念公園(広島市中区)にささげられた折り鶴の再生紙を原料にしたコースターを絵馬に見立て、願い事を託す取り組みが、宮島(廿日市市)の大聖院で広がっている。コースターを作る同市の障害者作業所リバティーはつかいちが被爆80年の節目に企画。観光客たちが世界平和などの願いを書き込み、境内に飾る。(八百村耕平)
「人々が楽しく美味しいものを食べられますように」「Hope world peace」…。直径9センチの丸いコースターが幾つも下がる。参拝客たちが表面に印刷された折り鶴のイラストを色鉛筆で思い思いに彩り、裏面にマーカーで願い事をしたためる。
コースターは、同作業所が2023年から地元の土産物店などで販売。売り上げの一部は作業所に通う障害者の工賃となる。同年5月に広島市で開かれた先進7カ国首脳会議(G7サミット)で使われ、話題となった。
被爆80年の節目にも活用できないかと、作業所管理責任者の岡本淳さん(64)が思案。平和記念公園の折り鶴のおたき上げを担う大聖院に絵馬の企画を持ちかけ、快諾を得たという。大型連休中から境内で1枚200円で願い事を募っている。
もみじまんじゅう製造のやまだ屋(廿日市市)も取り組みに賛同。宮島本店に1枚100円でコースターの絵馬を飾った後、大聖院に送る。
同院では一定量たまればおたき上げするという。吉田大裕副住職(34)は「少しでも多くの人が祈りを発信する場になれば」。岡本さんも「世界中の人の思いを天まで届けたい」と願う。
(2025年5月16日朝刊掲載)
「人々が楽しく美味しいものを食べられますように」「Hope world peace」…。直径9センチの丸いコースターが幾つも下がる。参拝客たちが表面に印刷された折り鶴のイラストを色鉛筆で思い思いに彩り、裏面にマーカーで願い事をしたためる。
コースターは、同作業所が2023年から地元の土産物店などで販売。売り上げの一部は作業所に通う障害者の工賃となる。同年5月に広島市で開かれた先進7カ国首脳会議(G7サミット)で使われ、話題となった。
被爆80年の節目にも活用できないかと、作業所管理責任者の岡本淳さん(64)が思案。平和記念公園の折り鶴のおたき上げを担う大聖院に絵馬の企画を持ちかけ、快諾を得たという。大型連休中から境内で1枚200円で願い事を募っている。
もみじまんじゅう製造のやまだ屋(廿日市市)も取り組みに賛同。宮島本店に1枚100円でコースターの絵馬を飾った後、大聖院に送る。
同院では一定量たまればおたき上げするという。吉田大裕副住職(34)は「少しでも多くの人が祈りを発信する場になれば」。岡本さんも「世界中の人の思いを天まで届けたい」と願う。
(2025年5月16日朝刊掲載)