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「ナクバの日 ガザに思いを」 市民団体 広島で集い

 1948年のイスラエル建国に伴いパレスチナ人が故郷を追われた「ナクバ(大惨事)」の日の15日、広島市中区でパレスチナ自治区ガザなどで苦しむ人々への連帯を示す集いがあった。市民団体「広島パレスチナともしび連帯共同体」が企画し、約20人が参加した。

 原爆ドーム前にパレスチナ難民の帰還権を象徴する「鍵」をモチーフにしたオブジェや「パレスチナに平和を!」と記したポスターを並べ、道行く人にアピールした。「パレスチナ解放」「ガザ解放」と声を上げた。

 イスラエル軍とイスラム組織ハマスによる2023年10月の戦闘開始以降、同軍が続けているガザ攻撃は「第二のナクバ」ともいわれる。これまでにガザ側の死者は5万人超とされる。広島市立大の田浪亜央江准教授は「想像を絶する状況の中で生きようとしている人たちがガザにいる」と訴えた。(小林可奈)

(2025年5月16日朝刊掲載)

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