平和式典 台湾が参列希望 広島市、通知文送付へ
25年5月16日
広島市は15日、被爆80年の8月6日に営む平和記念式典に、台湾が参列を希望していると明らかにした。日本と正式な外交関係がないため、開催を案内する対象に含めていなかったが、意向を踏まえて通知文を送ることにした。
市民局は「全人類の共存と繁栄を願う『ヒロシマの心』を広く伝えたい」と説明している。この日、台湾側から参列の意向を確認した。駐日代表部に当たる、台北駐日経済文化代表処宛てに通知文を送るという。
市は従来、式典へ各国の政府代表を「招待」してきたが、昨年はロシアを招待せず、イスラエルを招く姿勢が「二重基準」と波紋を広げた。今年は開催を案内する「通知」に変更し、出席を自発的な意志に委ねる。日本と外交ルートがある国と地域を対象にし、ロシアや、日本が国家承認していないパレスチナ自治政府を含めた一方、台湾は引き続き外れていた。対象は196カ国・地域となり、今月下旬に通知文を発送する。(渡辺裕明)
(2025年5月16日朝刊掲載)
市民局は「全人類の共存と繁栄を願う『ヒロシマの心』を広く伝えたい」と説明している。この日、台湾側から参列の意向を確認した。駐日代表部に当たる、台北駐日経済文化代表処宛てに通知文を送るという。
市は従来、式典へ各国の政府代表を「招待」してきたが、昨年はロシアを招待せず、イスラエルを招く姿勢が「二重基準」と波紋を広げた。今年は開催を案内する「通知」に変更し、出席を自発的な意志に委ねる。日本と外交ルートがある国と地域を対象にし、ロシアや、日本が国家承認していないパレスチナ自治政府を含めた一方、台湾は引き続き外れていた。対象は196カ国・地域となり、今月下旬に通知文を発送する。(渡辺裕明)
(2025年5月16日朝刊掲載)