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高大生 英語で平和公園案内 本年度の活動開始 最多の134人登録

 広島市中区の平和記念公園で外国人たちを英語で案内する「ユースピースボランティア」が18日、本年度の活動を始めた。登録する高校生と大学生は計134人で、2019年度の開始以来最多。被爆の惨禍と核兵器廃絶の願いを世界へ広める。

 広島平和文化センターの募集に対し、72人が昨年度から継続し、62人が新たに加わった。初日は76人が参加。経験者たちは数人ずつ5班に分かれ、外国人たちに声をかけて原爆ドームや原爆慰霊碑を巡った。オランダからの旅行者ロビン・バンローさん(29)は「広島で何が起きたかを理解するのに意義深い説明だった。地元の学生の言葉は力強い」と話した。

 新規加入者たちは原爆資料館で被爆者の河野キヨ美さん(94)=中区=の証言を聴くなどした。研修を重ね、8月にガイドを始める。祖父母が被爆者という国泰寺高2年の遠野美月さん(16)は「ヒロシマを伝える自覚を持った。英語力を磨き、自分の言葉で語りたい」と意気込んだ。(山本祐司)

(2025年5月19日朝刊掲載)

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