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被団協箕牧さん 平和賞受賞語る 北広島の新庄学園

 日本被団協代表委員で北広島町在住の箕牧(みまき)智之さん(83)が、同町の新庄学園の中高生約450人を前に講演した。「今、伝えたい平和の心」と題して核兵器廃絶への思いを訴えた。

 箕牧さんは、体育館に集まった生徒にスライドを使って原爆投下直後の様子や戦後の食料確保に苦労した自身の体験を語った。昨年12月にノルウェーであった日本被団協のノーベル平和賞の授賞式の様子も映像を交えて紹介した。

 平和賞受賞後、肺などの病気を押して県内外で講演活動を続ける箕牧さん。「ロシアとウクライナの戦争など世界情勢が不安定だからこそ、将来を担う若い人は核兵器廃絶について考えてほしい」と力を込めた。

 高校3年で生徒会副会長の佐々木力仁(りきと)さん(17)は「平和への熱い思いを感じた。被爆体験の継承など自分たちができることを考えたい」と話した。講演は、同学園の創立116年記念行事の一環で2日にあった。

(2025年5月17日朝刊掲載)

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