パラグアイ大統領が献花 平和公園初訪問 平和発信強化訴え
25年5月21日
大阪・関西万博に合わせて来日したパラグアイのペニャ大統領が20日、広島市中区の平和記念公園を初めて訪れ、原爆慰霊碑に献花した。地元選出の岸田文雄前首相と会談し「広島は人類の歴史の中でも悲劇的な地。世界の人々に平和をもっと訴えなければいけない」と伝えた。
松井一実市長の案内で原爆の子の像を訪れ、パラグアイの子どもが作った折り鶴をささげた。その後、合流した岸田氏と慰霊碑に花を手向け、目を閉じ一礼した。日本被団協代表委員で広島県被団協の箕牧(みまき)智之理事長(83)とも面会した。
原爆資料館では、広島の町並みが破壊された様子をCGで伝える「ホワイトパノラマ」などを見学。芳名録に「紛争や戦争に苦しんだ国のみがその苦しみを理解できる。平和な世界のために共に闘おう」とつづった。
パラグアイは核兵器禁止条約を批准している。岸田氏と広島国際会議場で経済協力や外交について意見を交わしたペニャ氏は、報道各社の取材に「核兵器廃絶に取り組んでほしいとお願いした」と語った。(樋口浩二)
(2025年5月21日朝刊掲載)
松井一実市長の案内で原爆の子の像を訪れ、パラグアイの子どもが作った折り鶴をささげた。その後、合流した岸田氏と慰霊碑に花を手向け、目を閉じ一礼した。日本被団協代表委員で広島県被団協の箕牧(みまき)智之理事長(83)とも面会した。
原爆資料館では、広島の町並みが破壊された様子をCGで伝える「ホワイトパノラマ」などを見学。芳名録に「紛争や戦争に苦しんだ国のみがその苦しみを理解できる。平和な世界のために共に闘おう」とつづった。
パラグアイは核兵器禁止条約を批准している。岸田氏と広島国際会議場で経済協力や外交について意見を交わしたペニャ氏は、報道各社の取材に「核兵器廃絶に取り組んでほしいとお願いした」と語った。(樋口浩二)
(2025年5月21日朝刊掲載)