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[世界バラ会議福山大会2025] 地球を表現 折り紙アート 修道高生の作品 平和発信

 折り紙のバラで地球を表現した巨大アート作品が、世界バラ会議福山大会の会場の福山ニューキャッスルホテル(福山市三之丸町)に展示されている。修道高(広島市中区)の生徒が手がけた力作で、国内外から訪れた大会参加者へ平和のメッセージを発信している。

 ロシアによるウクライナ侵攻が始まった2022年、当時の1年生約50人が文化祭に向けて作った「バラの地球」。直径約1メートルの発泡スチロールに約4千個のバラを取り付けた。緑、青、白、黄のバラにはそれぞれ花言葉にちなみ「希望」「夢がかなう」「清純」「平和」の思いを込めた。

 作品は23年、広島市であった先進7カ国首脳会議(G7サミット)でも披露。福山市での展示は一般社団法人A&A(福山市西町)の依頼で実現した。宮地真智子代表理事(42)は「広島と福山を結ぶ『平和のバトン』を一人でも多くの人に受け取ってほしい」と話す。

 展示に合わせ、生徒たちはバラを付け直すなど補強に取り組んだ。宙に浮かせるため、金属製品製造の三暁(さんぎょう)(同市鞆町)が作品と一体となった鉄製の展示台を新たに制作した。

 企画リーダーを務め、早稲田大商学部へ今春進学した中村獅良(しろう)さん(18)は「作品に込めた『世界が一つになったら美しい』というメッセージを伝えたい」と願っている。展示は6月4日まで。 (益田里穂)

(2025年5月22日朝刊掲載)

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