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核不使用「全世界で全力を」 ウズベク下院議長 原爆資料館見学

 ウズベキスタンのヌリッディン・イスマイーロフ最高議会下院議長が22日、広島市中区の平和記念公園を初めて訪れた。原爆資料館を見学し、「全世界の国々や国際機関がここに来て苦しみやつらさを理解し、核兵器の実験や使用がされることがないよう全力を尽くすべきだ」と述べた。

 松井一実市長に伴われて原爆慰霊碑に献花した後、約1時間かけて資料館を回った。案内した広島平和文化センターの香川剛広理事長によると、被爆10年後に白血病で亡くなった佐々木禎子さんに関する展示に見入っていたという。

 旧ソ連のウズベキスタンは、核兵器の開発や製造、取得などを禁じた中央アジア非核兵器地帯条約に加盟する5カ国の一つ。イスマイーロフ氏は取材に「ウズベキスタンの国会議員として、核兵器が今後使われないようにするための国際文書があれば、全て調印していきたい」と力を込めた。衆院の招きで来日した。(渡辺裕明)

(2025年5月23日朝刊掲載)

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