[被爆80年] 喪失の苦悩 歌声に乗せ 広島・長崎の中高生参加 中区で合唱
25年5月26日
戦争や自然災害の犠牲者を合唱で悼む「レクイエム・プロジェクト」のコンサートが25日、広島市中区のエリザベト音楽大のホールであった。被爆80年を迎える今年は広島と長崎の中高生が初めて参加し、平和への思いを乗せた歌声を約700人に届けた。
プロジェクト団員に加え、広島女学院高(中区)と安田女子高(同)の音楽部員、長崎の合唱団の中高生計約150人が参加した。被爆者で詩人の上田由美子さん(87)=安佐北区=が愛する人を突然失う苦しみをテーマに書き下ろした「さよならも言えないままに」など20曲を歌い上げた。
長崎市のこころ咲良高2年山本愛咲(あいさ)さん(16)は「大切な人との別れを多くの人に想像してもらえたはず」。広島女学院高2年の小島由稟(ゆいり)さん(17)は「幅広い世代に平和への祈りを届けられた」と振り返った。
プロジェクトは2008年に神戸市で発足。広島市での活動は13年目になる。(高橋寧々)
(2025年5月26日朝刊掲載)
プロジェクト団員に加え、広島女学院高(中区)と安田女子高(同)の音楽部員、長崎の合唱団の中高生計約150人が参加した。被爆者で詩人の上田由美子さん(87)=安佐北区=が愛する人を突然失う苦しみをテーマに書き下ろした「さよならも言えないままに」など20曲を歌い上げた。
長崎市のこころ咲良高2年山本愛咲(あいさ)さん(16)は「大切な人との別れを多くの人に想像してもらえたはず」。広島女学院高2年の小島由稟(ゆいり)さん(17)は「幅広い世代に平和への祈りを届けられた」と振り返った。
プロジェクトは2008年に神戸市で発足。広島市での活動は13年目になる。(高橋寧々)
(2025年5月26日朝刊掲載)