[世界バラ会議福山大会2025] ディナーに平和願う一輪 市民手作りの折りばら メニュー表は折り鶴再生紙
25年5月24日
福山市で24日に幕を閉じる世界バラ会議福山大会。参加者たちが別れを惜しむディナーの席にはそれぞれ、一輪の折りばらと、平和記念公園(広島市中区)にささげられた折り鶴の再生紙を使ったメニュー表が置かれる。福山、広島の平和を願う気持ちが「おもてなし」の形となって最後のひとときに花を添える。(益田里穂)
濃いピンクのオーロラ紙がきらきらと華やかな折りばら=写真。福山市老人大学折り紙総合科の受講生約30人が丹精込めて350個を咲かせた。講師を務める洋紙・和紙卸業の作田洋紙(松浜町)企画開発室の久保田和子さん(55)が企画した。
メニュー表に使う折り鶴の再生紙は「平和を希求する大会に」という市の思いに応え、同社が無償で提供した。折りばらはメニューのアクセントに添え、参加者に自由に持ち帰ってもらう。
同市初の大規模な国際会議はコンセプトに「みんなで創る」を掲げる。久保田さんは「迎える側の市民も楽しんで、記念の催しを後押しできたらうれしい」と話す。機運を高めようと、昨年11月に受講生や中高生と約4メートル四方の紙を使った巨大折りばらを作った。
今月21日には、大会プログラムの講義が開かれている福山ニューキャッスルホテル(三之丸町)で折り紙体験を実施。講義の休憩時間になると、多くの外国人でにぎわった。参加者は、久保田さんや同科の受講生の手ほどきを受けて折りばらや折り鶴に挑戦。胸元に飾り喜ぶ姿も見られた。
ディナーは24日、同ホテルで閉会式と合わせて開かれる。久保田さんは「地元ならではのおもてなしとして、福山と広島から平和の願いを届けたい」と話している。
(2025年5月24日朝刊掲載)
濃いピンクのオーロラ紙がきらきらと華やかな折りばら=写真。福山市老人大学折り紙総合科の受講生約30人が丹精込めて350個を咲かせた。講師を務める洋紙・和紙卸業の作田洋紙(松浜町)企画開発室の久保田和子さん(55)が企画した。
メニュー表に使う折り鶴の再生紙は「平和を希求する大会に」という市の思いに応え、同社が無償で提供した。折りばらはメニューのアクセントに添え、参加者に自由に持ち帰ってもらう。
同市初の大規模な国際会議はコンセプトに「みんなで創る」を掲げる。久保田さんは「迎える側の市民も楽しんで、記念の催しを後押しできたらうれしい」と話す。機運を高めようと、昨年11月に受講生や中高生と約4メートル四方の紙を使った巨大折りばらを作った。
今月21日には、大会プログラムの講義が開かれている福山ニューキャッスルホテル(三之丸町)で折り紙体験を実施。講義の休憩時間になると、多くの外国人でにぎわった。参加者は、久保田さんや同科の受講生の手ほどきを受けて折りばらや折り鶴に挑戦。胸元に飾り喜ぶ姿も見られた。
ディナーは24日、同ホテルで閉会式と合わせて開かれる。久保田さんは「地元ならではのおもてなしとして、福山と広島から平和の願いを届けたい」と話している。
(2025年5月24日朝刊掲載)