ガザの高校生にエール 黒瀬の武田中・高生 教育費支援へCF
25年5月24日
東広島市黒瀬町の武田中・高の生徒が、難民生活を続けるパレスチナ自治区ガザ出身の高校生3人の教育費用を支援するクラウドファンディング(CF)に取り組んでいる。同中・高の生徒たちは、国連機関の来日研修で2023年に同校を訪れた3人とオンライン交流を続けてきた。23日も現地の状況を聞き、支援の継続を誓った。(長野葵)
3人はヨルダンとリビアで暮らし、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営する学校などに通う。しかし、同機関の支援で在籍できる年限を迎え、9月以降は教育を受けられる見通しが立たない状況だった。
窮状を知って動いたのは、3人の来日時から対話を続けてきたインターアクトクラブの部員たちだ。3人の高校卒業までの残り2年間の学費や生活費を工面しようと、4月末にCFを始めた。
目標額は300万円。寄付の返礼品には、部員が作った缶バッジやガザの子どもが描いた絵はがきを用意した。今月23日時点で約67万円が集まった。6月末の達成を目指し、UNRWAの現地スタッフを通じて贈る。
23日のオンライン交流会で3人は、ガザ地区で人権が踏みにじられている状況を訴えた。ファディ・アリさん(15)は「なりたい自分になることが私の望み」と語った。
同部顧問のアシュリ・サウザー教諭は「CFにより多くの人に協力してもらえるよう動いていくよ」。部長の高校3年大東一華さん(17)は「3人から『教育は宝物』と教わった。支援を通じてガザの未来をより良くしていきたい」と力を込めた。
(2025年5月24日朝刊掲載)
3人はヨルダンとリビアで暮らし、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営する学校などに通う。しかし、同機関の支援で在籍できる年限を迎え、9月以降は教育を受けられる見通しが立たない状況だった。
窮状を知って動いたのは、3人の来日時から対話を続けてきたインターアクトクラブの部員たちだ。3人の高校卒業までの残り2年間の学費や生活費を工面しようと、4月末にCFを始めた。
目標額は300万円。寄付の返礼品には、部員が作った缶バッジやガザの子どもが描いた絵はがきを用意した。今月23日時点で約67万円が集まった。6月末の達成を目指し、UNRWAの現地スタッフを通じて贈る。
23日のオンライン交流会で3人は、ガザ地区で人権が踏みにじられている状況を訴えた。ファディ・アリさん(15)は「なりたい自分になることが私の望み」と語った。
同部顧問のアシュリ・サウザー教諭は「CFにより多くの人に協力してもらえるよう動いていくよ」。部長の高校3年大東一華さん(17)は「3人から『教育は宝物』と教わった。支援を通じてガザの未来をより良くしていきたい」と力を込めた。
(2025年5月24日朝刊掲載)