請願断念 市長に報告 益田 核ごみ調査で経済界有志
25年5月27日
原発由来の高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定を巡り、益田市の山本浩章市長は26日、第1段階となる「文献調査」受け入れに向け市議会への請願を模索していた経済界有志から「全ての活動をやめる」と報告を受けたと明らかにした。
山本市長は、有志代表で益田商工会議所の松永和平会頭と24日に面会。松永氏は「有志でつくるエネルギー研究会の活動、青森県六ケ所村の一時貯蔵施設への視察は今後一切しない」と話したという。山本市長は、請願の動きが表面化した19日に活動を全面的に中止するよう「勧告」しており、「勧告の目的は達成した」と語った。
山本市長から26日に島根県庁で報告を受けた丸山達也知事は報道陣の取材に「市長の勧告を受け入れ、適切な判断をしていただいた」と評価。一方、視察の費用を負担し、請願の素案の作成までしていた原子力発電環境整備機構(NUMO)の動きを批判し、「バックにいるNUMOが諦めたわけではない」と警戒感を強調した。(永井友浩、桑田勇樹)
(2025年5月27日朝刊掲載)
山本市長は、有志代表で益田商工会議所の松永和平会頭と24日に面会。松永氏は「有志でつくるエネルギー研究会の活動、青森県六ケ所村の一時貯蔵施設への視察は今後一切しない」と話したという。山本市長は、請願の動きが表面化した19日に活動を全面的に中止するよう「勧告」しており、「勧告の目的は達成した」と語った。
山本市長から26日に島根県庁で報告を受けた丸山達也知事は報道陣の取材に「市長の勧告を受け入れ、適切な判断をしていただいた」と評価。一方、視察の費用を負担し、請願の素案の作成までしていた原子力発電環境整備機構(NUMO)の動きを批判し、「バックにいるNUMOが諦めたわけではない」と警戒感を強調した。(永井友浩、桑田勇樹)
(2025年5月27日朝刊掲載)