協議の在り方「県と調整」 日鉄跡地 呉市長、防衛省案巡り
25年5月29日
呉市の新原芳明市長(75)は28日の定例記者会見で、日本製鉄(日鉄)瀬戸内製鉄所呉地区跡地の活用を巡り、防衛省の複合防衛拠点整備案の今後の進展に伴う協議の在り方を県と調整する姿勢を示した。防衛省と日鉄、県との4者協議に関しては「(継続の)要望を行わないとはっきり決めているわけではない」とした。(高木潤)
呉市は23日、防衛省へ複合防衛拠点の早期整備を要望し、県に経緯を連絡したという。新原市長は、協議の在り方について「一緒に調整しましょうというところは県と一致している」と述べた。
防衛省が役割を終えたとする一方で、県が継続を求めている4者協議については新原市長は23日時点で、跡地のゾーニング(機能配置)が示されたことを理由に「4者協議という形は終わったのかなと思う」としていた。
整備案の受け入れについて、市民団体が行政トップの説明不足を指摘している。4月24日の住民説明会に出なかったことは新原市長は「防衛省の担当官の出席で目的は達成された」。5月16日の市議会議会協議会(全員協議会)で、市議の質疑に直接答えなかった理由は「担当者で十分な答えができた」とした。
また、11月の任期満了に伴って予定される市長選について「そう遠くない時期に判断を示したい」と述べた。市長選を巡っては、元総務省官僚の杉田憲英氏(55)が無所属で立候補すると表明している。
(2025年5月29日朝刊掲載)
呉市は23日、防衛省へ複合防衛拠点の早期整備を要望し、県に経緯を連絡したという。新原市長は、協議の在り方について「一緒に調整しましょうというところは県と一致している」と述べた。
防衛省が役割を終えたとする一方で、県が継続を求めている4者協議については新原市長は23日時点で、跡地のゾーニング(機能配置)が示されたことを理由に「4者協議という形は終わったのかなと思う」としていた。
整備案の受け入れについて、市民団体が行政トップの説明不足を指摘している。4月24日の住民説明会に出なかったことは新原市長は「防衛省の担当官の出席で目的は達成された」。5月16日の市議会議会協議会(全員協議会)で、市議の質疑に直接答えなかった理由は「担当者で十分な答えができた」とした。
また、11月の任期満了に伴って予定される市長選について「そう遠くない時期に判断を示したい」と述べた。市長選を巡っては、元総務省官僚の杉田憲英氏(55)が無所属で立候補すると表明している。
(2025年5月29日朝刊掲載)