[被爆80年] 平和発信 小中高生の力 中区でボランティア研修 8月「全国の集い」サポート
25年6月2日
広島市を訪れる小中高生の平和学習をサポートする「ユースピースボランティア」の研修会が1日、中区の平和記念公園で始まった。県内外の小中高生約340人が参加。8月に、全国の自治体から派遣される約900人に対し、被爆の実態や平和の尊さを発信する役割を担う。(野平慧一)
初回は広島を中心に5県の約180人が、西区の被爆者笠岡貞江さん(92)の講話を聞いた。笠岡さんは「相手の気持ちになって心で聞いてほしい」と語り始め、爆心地から約3・5キロの江波町(現中区)の自宅で被爆し、両親を失った体験を伝えた。参加者は熱心に質問を投げかけていた。
聴講前には、解説資料を読みながら、公園内の原爆慰霊碑など10カ所を巡った。安田女子高1年神田瑠衣さん(15)=南区=は「原爆のことを詳しく知り、他県の人たちに伝えられるようになりたい」と意気込んでいた。
ユースピースボランティアは、広島平和文化センター(中区)が企画。平和学習のサポートとは別に、同じ名称で高校生たちが平和記念公園内で外国人を英語ガイドする活動もある。
今回は、平和記念式典に参列する全国の小中高生と交流し、8月5~7日に開催する「全国平和学習の集い」で若者同士のグループ討議の司会進行役などを担う。研修会は7月までに計4回開く。
(2025年6月2日朝刊掲載)
初回は広島を中心に5県の約180人が、西区の被爆者笠岡貞江さん(92)の講話を聞いた。笠岡さんは「相手の気持ちになって心で聞いてほしい」と語り始め、爆心地から約3・5キロの江波町(現中区)の自宅で被爆し、両親を失った体験を伝えた。参加者は熱心に質問を投げかけていた。
聴講前には、解説資料を読みながら、公園内の原爆慰霊碑など10カ所を巡った。安田女子高1年神田瑠衣さん(15)=南区=は「原爆のことを詳しく知り、他県の人たちに伝えられるようになりたい」と意気込んでいた。
ユースピースボランティアは、広島平和文化センター(中区)が企画。平和学習のサポートとは別に、同じ名称で高校生たちが平和記念公園内で外国人を英語ガイドする活動もある。
今回は、平和記念式典に参列する全国の小中高生と交流し、8月5~7日に開催する「全国平和学習の集い」で若者同士のグループ討議の司会進行役などを担う。研修会は7月までに計4回開く。
(2025年6月2日朝刊掲載)