原爆の惨禍を写真と映像で 東京で企画展 31日開幕
25年5月31日
1945年に撮影された広島原爆の記録写真と映像を集めた「被爆80年企画展 ヒロシマ1945」が31日、東京都写真美術館(目黒区)で開幕する。8月6日から約5カ月間に、被災した広島市民や報道機関のカメラマン、写真家たち計27人と2団体が捉えた惨禍を164点でたどる。
中国新聞社、朝日新聞社、毎日新聞社、中国放送、共同通信社の主催。広島原爆の記録写真と映像の所蔵や保存、活用に携わる報道機関が協力した原爆写真展は初めて。国連教育科学文化機関(ユネスコ)「世界の記憶」の国際登録を目指し、2023年秋に申請した資料で構成した。
撮影時期を三つに分類し、時系列で伝える。8月6日の記録は、市民の惨状を伝えた写真として唯一現存する5枚や、きのこ雲の写真を展示した。占領統治が始まるまでの約1カ月間の記録は壊滅した街や混乱極まる救護活動を伝える。年末までの記録は復興に踏み出す市民の姿もある。
30日にあった報道機関向けの内覧会には、38社約80人が参加。中国新聞社の水川恭輔編集委員が展示内容を解説した。8月17日まで。月曜休館。(宮野史康)
(2025年5月31日朝刊掲載)
中国新聞社、朝日新聞社、毎日新聞社、中国放送、共同通信社の主催。広島原爆の記録写真と映像の所蔵や保存、活用に携わる報道機関が協力した原爆写真展は初めて。国連教育科学文化機関(ユネスコ)「世界の記憶」の国際登録を目指し、2023年秋に申請した資料で構成した。
撮影時期を三つに分類し、時系列で伝える。8月6日の記録は、市民の惨状を伝えた写真として唯一現存する5枚や、きのこ雲の写真を展示した。占領統治が始まるまでの約1カ月間の記録は壊滅した街や混乱極まる救護活動を伝える。年末までの記録は復興に踏み出す市民の姿もある。
30日にあった報道機関向けの内覧会には、38社約80人が参加。中国新聞社の水川恭輔編集委員が展示内容を解説した。8月17日まで。月曜休館。(宮野史康)
(2025年5月31日朝刊掲載)