[被爆80年] ピアノが刻む 時の重み 府中北小で100人聴き入る
25年5月31日
府中町の府中北小で29日、被爆ピアノの演奏会があり、5、6年生約100人が参加した。広島市安佐南区の調律師矢川光則さん(73)が所有するピアノの音色に耳を澄ませ、80年の時の重みに思いをはせた。
爆心地から2・6キロ離れた段原山崎町(現南区)の民家で被爆したピアノ。安佐南区のピアニスト川島浩一さん(54)が奏でるベートーベンやショパンの名曲に児童が聴き入った。
矢川さんは、1998年から続ける被爆ピアノの修復や、海外を含む各地での演奏会などの取り組みを紹介した。
児童たちは演奏の合間にピアノに近寄り、爆風で飛散したガラス片による傷などを目の当たりにした。6年手島愛紗さん(11)は「長い間、いろいろな人がピアノを大切にしてきたことが伝わった」と話していた。(石川昌義)
(2025年5月31日朝刊掲載)
爆心地から2・6キロ離れた段原山崎町(現南区)の民家で被爆したピアノ。安佐南区のピアニスト川島浩一さん(54)が奏でるベートーベンやショパンの名曲に児童が聴き入った。
矢川さんは、1998年から続ける被爆ピアノの修復や、海外を含む各地での演奏会などの取り組みを紹介した。
児童たちは演奏の合間にピアノに近寄り、爆風で飛散したガラス片による傷などを目の当たりにした。6年手島愛紗さん(11)は「長い間、いろいろな人がピアノを大切にしてきたことが伝わった」と話していた。(石川昌義)
(2025年5月31日朝刊掲載)