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[被爆80年] 核廃絶 広島で世論醸成 県被団協・原水禁 4市で順次集会へ

 被爆80年に合わせ、広島県被団協(箕牧(みまき)智之理事長)と県原水禁は21日から7月5日にかけ、福山、三次、廿日市、三原の4市で順次集会を開く。地域の被爆者たちの証言や若者による平和活動の報告を通じ、核兵器廃絶への県内世論の醸成につなげる。

 両団体が「核も戦争もない世界へ」と題して共催。福山市原爆被害者友の会、三原市原爆被害者之会の被爆者は各市の会場で体験を語る。廿日市市では市在住の胎内被爆者が証言。三次市には広島市から被爆者が出向く。

 各会場では、昨年の日本被団協へのノーベル平和賞授賞式に出席するなどした第27代の高校生平和大使が登壇。原爆資料館(中区)で展示している平和賞のメダルと賞状のレプリカも並べる。

 県原水禁の金子哲夫代表委員(76)は高齢化で先細る地方の被爆者組織の現状を懸念し、「同じ地域で暮らす被爆者の生の声を聞くのが大事」と強調。箕牧理事長は「核兵器も戦争もない世界に関心を持ってもらいたい」と来場を呼びかける。定員は各回100人程度で無料。県被団協☎082(241)7226、県原水禁☎082(503)5855。(渡辺裕明)

(2025年6月6日朝刊掲載)

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