[戦後80年 備後] 福山空襲 証言映像化へ 市、ふるさと納税で資金募る
25年6月8日
福山市は16日、福山空襲の体験者の証言を映像化するため、ふるさと納税制度を使ったガバメントクラウドファンディング(GCF)を始める。戦争体験者の高齢化が進む中、悲惨な記憶を次世代へ継承するため戦後80年に合わせて企画した。
9月中旬まで、事業費約400万円のうち200万円を目標にサイト「ふるさとチョイス」で寄付を募る。映像は12月の完成を予定。寄付金額に応じた返礼品として、記念講演会へ招待したり映像のエンドロールに名前を掲載したりする。
1945年8月8日に起きた福山空襲では、市街地の約8割が焼失。355人が犠牲となった。映像は体験者3人へのインタビューを軸に、空襲の概要や歴史的背景を30~40分程度にまとめる。英語字幕も挿入し、投稿サイト「ユーチューブ」で国内外に発信する。
市は、若者向けの連続講座「ふくやまピース・ラボ」をはじめ、学校や地域での活用も想定。枝広直幹市長は「平和の取り組みを一部の人だけで終わらせてはいけない。記憶を風化させないためにも大勢の人に見て知ってもらうことが重要だ」としている。市多様性社会推進課☎084(928)1235。(益田里穂)
(2025年6月8日朝刊掲載)
9月中旬まで、事業費約400万円のうち200万円を目標にサイト「ふるさとチョイス」で寄付を募る。映像は12月の完成を予定。寄付金額に応じた返礼品として、記念講演会へ招待したり映像のエンドロールに名前を掲載したりする。
1945年8月8日に起きた福山空襲では、市街地の約8割が焼失。355人が犠牲となった。映像は体験者3人へのインタビューを軸に、空襲の概要や歴史的背景を30~40分程度にまとめる。英語字幕も挿入し、投稿サイト「ユーチューブ」で国内外に発信する。
市は、若者向けの連続講座「ふくやまピース・ラボ」をはじめ、学校や地域での活用も想定。枝広直幹市長は「平和の取り組みを一部の人だけで終わらせてはいけない。記憶を風化させないためにも大勢の人に見て知ってもらうことが重要だ」としている。市多様性社会推進課☎084(928)1235。(益田里穂)
(2025年6月8日朝刊掲載)