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欧州被爆証言 訴えに手応え 佐久間さん会見

 被爆証言のため、5月にドイツとフィンランドを訪れた県被団協の佐久間邦彦理事長(80)が広島市役所で記者会見を開き、現地での活動を報告した。「訴え続けていくことが核兵器廃絶につながるという確信を得た」と成果を口にした。

 19~27日に、日本原水協が両国の平和団体の要請を受けて派遣した遊説団の一員として渡航。現地の集会では、自身の被爆体験を交え「いかなる状況でも、二度と核兵器は使ってはならない。核軍拡を進めても、平和や国の安全は守れない」と呼びかけたという。

 ドイツでは国会議員と面会。3月にあった核兵器禁止条約第3回締約国会議で同国がオブザーバー参加を初めて見合わせたことについて意見も交わした。「近隣諸国との協調が必要ではないかということがあったと聞いた」と話した。

(2025年6月7日朝刊掲載)

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