[戦後80年] 「平和のバトン 未来に」 高校生平和大使 県枠の3人決定
25年6月10日
核兵器廃絶を国内外で訴える第28代の高校生平和大使に、県内の高校の3人が決まった。基町高3年中嶋胡桃(くるみ)さん(17)=広島市安佐南区、福山暁の星女子高1年永戸あみさん(16)=福山市、ノートルダム清心高2年下田梨央さん(16)=岩国市。9日、広島市役所で記者会見し、活動へ抱負を語った。
中嶋さんは「当たり前の日常は戦争によって奪われる」と強調。曽祖父は広島城(現中区)の辺りで被爆し、祖父の誕生を待たずに亡くなったといい、「これ以上被爆者を増やしてはならない」と訴えた。
永戸さんは「戦後80年、日本は戦争をしなかった。平和のバトンを未来につなげるのが私たちの使命」。下田さんも「出前授業や交流サイト(SNS)での発信、平和団体のつながりを強化したい」と意気込んだ。
平和大使は広島、長崎両市を拠点にする市民団体「高校生平和大使派遣委員会」が全国で募集。今回は18都道府県から24人を選んだ。広島県枠には45人の応募があった。核兵器廃絶を求める署名を集め、9月にスイス・ジュネーブの国連欧州本部へ届ける。(加納亜弥)
(2025年6月10日朝刊掲載)
中嶋さんは「当たり前の日常は戦争によって奪われる」と強調。曽祖父は広島城(現中区)の辺りで被爆し、祖父の誕生を待たずに亡くなったといい、「これ以上被爆者を増やしてはならない」と訴えた。
永戸さんは「戦後80年、日本は戦争をしなかった。平和のバトンを未来につなげるのが私たちの使命」。下田さんも「出前授業や交流サイト(SNS)での発信、平和団体のつながりを強化したい」と意気込んだ。
平和大使は広島、長崎両市を拠点にする市民団体「高校生平和大使派遣委員会」が全国で募集。今回は18都道府県から24人を選んだ。広島県枠には45人の応募があった。核兵器廃絶を求める署名を集め、9月にスイス・ジュネーブの国連欧州本部へ届ける。(加納亜弥)
(2025年6月10日朝刊掲載)