慰霊碑説明板 8言語で一新 広島西RCが寄贈
25年6月10日
広島市の平和記念公園(中区)にある原爆慰霊碑の説明板が9日、新しくなった。被爆80年に合わせて広島西ロータリークラブ(RC)が取り換え、市に寄贈した。人類の平和を願う碑文の趣旨を8言語で伝えている。
説明板は耐久性のあるステンレス製(縦59センチ、横90センチ)。昨年4月に市が設けたアクリル製に替えて、日本語や英語、ロシア、フランス、ドイツ、イタリア、中国、韓国の各言語1枚ずつを碑前の「平和の池」の水中に並べた。薄い塗膜に文字を刻む技術で読みやすさを高め、碑文は全ての人々が「戦争という過ちを再び繰り返さないことを誓う言葉」などと紹介している。
初代説明板は2008年の主要国(G8)下院議長会議(議長サミット)に合わせて広島、山口両県のRCが設置。広島西RCはローマ教皇フランシスコの訪問を控えた19年に続き、今回は創立55年事業として約300万円を投じて作った。
前橋寛会長(60)は「海外の観光客が碑文の意味をそれぞれの言葉で受け止め、平和の思いを持ち帰ってほしい」と願った。英国から大学卒業後の旅行で訪れたオリバー・バーバンクスさん(23)は「悲しいが、とても大事な言葉だ」とかみしめていた。(樋口浩二)
(2025年6月10日朝刊掲載)
説明板は耐久性のあるステンレス製(縦59センチ、横90センチ)。昨年4月に市が設けたアクリル製に替えて、日本語や英語、ロシア、フランス、ドイツ、イタリア、中国、韓国の各言語1枚ずつを碑前の「平和の池」の水中に並べた。薄い塗膜に文字を刻む技術で読みやすさを高め、碑文は全ての人々が「戦争という過ちを再び繰り返さないことを誓う言葉」などと紹介している。
初代説明板は2008年の主要国(G8)下院議長会議(議長サミット)に合わせて広島、山口両県のRCが設置。広島西RCはローマ教皇フランシスコの訪問を控えた19年に続き、今回は創立55年事業として約300万円を投じて作った。
前橋寛会長(60)は「海外の観光客が碑文の意味をそれぞれの言葉で受け止め、平和の思いを持ち帰ってほしい」と願った。英国から大学卒業後の旅行で訪れたオリバー・バーバンクスさん(23)は「悲しいが、とても大事な言葉だ」とかみしめていた。(樋口浩二)
(2025年6月10日朝刊掲載)