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[被爆80年] 平和をテーマに宮島口で作品展 ウッドワンの障害者3人

 廿日市市の建材メーカーウッドワンのパート社員としてアート作品の創作に励む障害者3人の合同作品展が10日、宮島口のフェリー旅客ターミナル内のはつかいち・みやじま情報センターで始まった。8月の被爆80年を前に「平和」をテーマにした。16日まで。無料。

 今田浩基さん(35)=同市、細木陽平さん(31)=広島市安佐南区、鬼頭純平さん(28)=坂町=の約100点が並ぶ。

 鬼頭さんの「原爆ドーム」は縦約1メートル、横約1・3メートルの大作。水彩で淡く色づけしたドームにマーカーを重ね、背景にヒマワリやキョウチクトウの花を配した。細木さんは、広島の町並みを走る被爆電車を生き生きと描いた。今田さんは、大好きなネコの絵を通じ、和やかな日常を伝える。

 アート活動に励む障害者を雇用によって支援する同社のプロジェクトの一環。廿日市市の石津恭子さん(70)は「表現に変化があったり、成長を感じたり、作品を見るたびに驚きがある」と話していた。(菊本孟)

(2025年6月11日朝刊掲載)

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