[戦後80年 備後] 三原で考える沖縄戦 市立中央図書館 糸満からの資料展示
25年6月12日
三原市立中央図書館(城町)は、沖縄の「慰霊の日」の23日を前に、「平和の企画展~広島から沖縄を考える」を開いている。戦後80年に合わせ、地上戦で最後の激戦地となった沖縄県糸満市の市立中央図書館から提供された資料を展示する。29日まで。
3階に会場を開設。1945年3月に慶良間諸島への米軍上陸から始まった凄惨(せいさん)な沖縄戦の状況や、糸満市の平和祈念公園にある戦没者の名を刻んだ石碑「平和の礎(いしじ)」などを、写真付きパネル17点で解説する。
当時の県民の4人に1人が犠牲になったとされるなど沖縄戦を巡るデータも並べ、糸満市史や「ひめゆり学徒隊」などをテーマにした蔵書も紹介している。
三原市立中央図書館の指定管理と糸満市立中央図書館の受託業務を同じ企業が担っている縁で、4月下旬に糸満側から交流展示として提案があった。糸満側では8月、三原側が所蔵する広島の原爆に関連する写真集などの展示を予定する。
会場には見学者の感想を糸満側へ送る用紙も置いている。三原市立中央図書館は「反戦と平和について深く考える機会にしてほしい」としている。(川崎崇史)
(2025年6月12日朝刊掲載)
3階に会場を開設。1945年3月に慶良間諸島への米軍上陸から始まった凄惨(せいさん)な沖縄戦の状況や、糸満市の平和祈念公園にある戦没者の名を刻んだ石碑「平和の礎(いしじ)」などを、写真付きパネル17点で解説する。
当時の県民の4人に1人が犠牲になったとされるなど沖縄戦を巡るデータも並べ、糸満市史や「ひめゆり学徒隊」などをテーマにした蔵書も紹介している。
三原市立中央図書館の指定管理と糸満市立中央図書館の受託業務を同じ企業が担っている縁で、4月下旬に糸満側から交流展示として提案があった。糸満側では8月、三原側が所蔵する広島の原爆に関連する写真集などの展示を予定する。
会場には見学者の感想を糸満側へ送る用紙も置いている。三原市立中央図書館は「反戦と平和について深く考える機会にしてほしい」としている。(川崎崇史)
(2025年6月12日朝刊掲載)