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[被爆80年] 原爆被害や復興の歩み 学ぶ 廿日市の四季が丘中生 平和考えるパネル討論

 廿日市市の四季が丘中は11日、平和を考えるパネル討論を開いた。被爆80年を前に全校生徒約220人が、元広島市国際交流課長の藤井正一さん(86)から原爆の被害や復興の歩みについて学び、意見を交わした。

 生徒たちは、市職員として被爆者の証言に触れてきた藤井さんから「窓ガラスの破片が全身に刺さった人もいた」「約6500人の子どもが孤児になった」などと80年前の状況を聞いた。一方で、治療や義援金などで海外からの救いの手もあったと教わった。

 その後、藤井さんと住民、教員、生徒たち計6人が登壇。3年岩谷恵都さん(14)は修学旅行で知覧特攻平和会館(鹿児島県南九州市)を訪れた経験を振り返り「平和を守るには戦争について想像することが大事だと感じた」と強調。3年向井良太さん(15)は曽祖母が自分とほぼ変わらない年齢で被爆したと明かし「被爆体験を語り継ぎ、命のバトンをつなぐ」と語った。(八百村耕平)

(2025年6月12日朝刊掲載)

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