×

ニュース

[戦後80年] 「戦争と平和」報道写真で 広島 特別展開幕 150点展示

 太平洋戦争前夜から今日までの日本の歩みを報道写真でたどる特別展「戦争と平和」が12日、広島市中区の旧日本銀行広島支店で始まった。被爆80年に合わせ、新聞通信調査会と中国新聞社が主催し、23日まで。無料。

 約150点を展示。広島原爆のさく裂直後のきのこ雲や投下当日の市民の惨状のほか、被爆1年後の市中心部の焼け跡を福屋新館(現八丁堀本店)から眺めるカップルの写真などが並ぶ。旧日本軍の真珠湾攻撃や、戦災孤児の暮らしを捉えたカットもある。

 調査会が東京で1月にした展示に、中国新聞社の写真や毎年8月6日に発行する特報などを加えた。岐阜県から修学旅行で訪れた中学3年岩田ののかさん(14)は「孤児の悲しげな表情が印象に残った。罪のない子どもを巻き込む戦争の恐ろしさを周りの人に伝えたい」と話した。会期中無休で、午前10時~午後5時。(樋口浩二)

(2025年6月13日朝刊掲載)

年別アーカイブ