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[被爆80年] 沖縄戦犠牲者 名前読み上げ追悼 山口 有志8人「慰霊の日」までリレー

 沖縄戦の組織的戦闘の終結から80年となる23日を前に、沖縄県糸満市の平和祈念公園にある「平和の礎(いしじ)」に刻まれた沖縄戦犠牲者の名前を読み上げる集いが11日、山口市男女共同参画センターゆめぽぽらであった。県内の8人が参加し犠牲者を悼んだ。

 有志でつくる実行委員会の企画で沖縄本部と全国各地をオンラインでつなぎ、1日から沖縄慰霊の日の23日までリレー方式で実施している。この日の集いでは、3人が交代で県出身の犠牲者の一部500人の名前を読み上げた。読み上げる間、手を合わせる参加者もいた。

 山口市名田島の自営業伊藤早苗さん(73)は「つらかっただろうと思い、胸が締め付けられた。一人一人の名前を聞いてもらうことで、彼らが存在していたことを知ってほしい」と話していた。

 平和の礎には24万人以上の犠牲者の名前が刻まれており、うち山口県出身者は1209人いる。(鈴木愛理)

(2025年6月13日朝刊掲載)

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