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[被爆80年] 児童発 平和の誓い 中区で「サミット」 20人登壇 大賞2人 8・6代表

 広島市内の児童が平和への思いを発表する「こどもピースサミット」が14日、中区のJMSアステールプラザであった。作文審査で選ばれた小学6年生20人が登壇。2人が大賞に決まり、8月6日の平和記念式典で、こども代表として「平和への誓い」を読み上げる。(鈴木大介)

 大賞には皆実小の関口千恵璃(ちえり)さん(11)=南区=と、祇園小の佐々木駿さん(12)=安佐南区=が選ばれた。関口さんはロシアの侵攻を受けるウクライナから県内に避難している姉妹との交流についてスピーチした。「言葉や文化が違っても、一緒に遊ぶ中で分かり合えるようになった」とし、「一日でも早く戦争をなくし、私の友達が家族みんなで暮らせる平和な世界を」と訴えた。

 佐々木さんは平和記念公園(中区)を訪れた外国人に得意の英語でボランティアガイドをしている活動に触れた。「僕の声で誰かの心が動くことがあると知った」と振り返り、「核兵器のない未来のために伝え続ける」と誓った。

 サミットは市教委が主催した。144校の1万465人から作文の応募があった。この日、登壇した20人は今月28日に再び集まり、「平和への誓い」の文案を考える。

(2025年6月15日朝刊掲載)

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