[被爆80年] 平和の発信 被爆者に学ぶ 広島 高校生大使24人が研修
25年6月15日
国内外で核兵器廃絶を訴える2025年度の「高校生平和大使」の研修が14日、広島市内であった。全国から選ばれた高校生24人が参加。被爆証言を聞くなどし、平和を実現する決意を新たにした。
西区の自治労会館で、原爆資料館元館長の原田浩さん(85)=安佐南区=の証言を聞いた。6歳の時に爆心地から約2キロの広島駅(現南区)で被爆した原田さんは「市街地には熱線で皮膚が溶けた人たちがたくさんいた」と振り返った。「自分ごととしてメッセージを発信する力が必要。無力ではないと自覚して、行動を起こして」と高校生に呼びかけた。
参加者は平和記念公園(中区)も訪れ、原爆慰霊碑に献花し、原爆資料館を見学した。晃華学園高(東京都調布市)の2年池田華さん(16)は「被爆直後の光景の話は想像を絶した。同世代にも戦争の悲惨さを考えてもらえるよう取り組みたい」と力を込めた。
15日には中区で結団式がある。9月にスイス・ジュネーブの国連欧州本部を訪ね、核兵器廃絶を求める署名を提出する。(岩井美都)
(2025年6月15日朝刊掲載)
西区の自治労会館で、原爆資料館元館長の原田浩さん(85)=安佐南区=の証言を聞いた。6歳の時に爆心地から約2キロの広島駅(現南区)で被爆した原田さんは「市街地には熱線で皮膚が溶けた人たちがたくさんいた」と振り返った。「自分ごととしてメッセージを発信する力が必要。無力ではないと自覚して、行動を起こして」と高校生に呼びかけた。
参加者は平和記念公園(中区)も訪れ、原爆慰霊碑に献花し、原爆資料館を見学した。晃華学園高(東京都調布市)の2年池田華さん(16)は「被爆直後の光景の話は想像を絶した。同世代にも戦争の悲惨さを考えてもらえるよう取り組みたい」と力を込めた。
15日には中区で結団式がある。9月にスイス・ジュネーブの国連欧州本部を訪ね、核兵器廃絶を求める署名を提出する。(岩井美都)
(2025年6月15日朝刊掲載)