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イスラエルのイラン空爆 被爆者7団体が抗議声明 「危険極まりない暴挙」

 広島の被爆者7団体は14日、イスラエルのイラン核関連施設の空爆に抗議する声明を発表した。軍事衝突の拡大に懸念を示し、両国に冷静な対応を求めた。

 イスラエルによる空爆を「死傷者の増加はもとより、放射能汚染の被害拡大も懸念される。国際法違反の疑いが強い、危険極まりない暴挙」と非難。核開発問題を巡るイランと米国の交渉中断を憂慮し、「(パレスチナ自治区)ガザ地区、ウクライナなど軍事衝突地域が拡大し、第3次世界大戦、核兵器使用へと発展しかねない事態は、何としても食い止めなければならない」と訴えた。

 イランに対しても「イスラエルの核施設も攻撃対象にする恐れが強い」と指摘し、両国に武力行使の即時中止を求めた。(石川昌義)

(2025年6月15日朝刊掲載)

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