[被爆80年] 井原拠点に平和を発信 福山暁の星女子高の佃さんと杉村さんが団体 「気軽に学ぼう」中高生募る
25年6月17日
井原市西江原町の高校生平和大使、佃和佳奈さん(17)=福山暁の星女子高3年=が今月、福山市神辺町の杉村希歩(きほ)さん(17)=同=と、井原を拠点に平和を発信する団体「Peace Link井原」を設立した。被爆80年の年に「平和について気軽に学び、考え、発信する機会をつくりたい」と中高生の仲間を募っている。(西均)
主に中高生対象の第1回オンライン学習会は、20日午後7時から開く。原爆で孤児となった故川本省三さんの被爆体験伝承者、井上つぐみさん(25)=広島大病院研修医=が話し、質疑応答もある。申し込みはインスタグラムで18日までに。
佃さんは毎月、広島市に通い核兵器廃絶の署名を集めている。昨年10月には、日本被団協がノーベル平和賞に選ばれた瞬間を、代表委員の箕牧(みまき)智之さん(83)たちと広島市役所で見届けた。
署名をスイス・ジュネーブの国連欧州本部に届けたり、被爆者に会って話を聞いたりして、若者が記憶を受け継ぐ大切さを実感している。
空襲のなかった井原は広島に比べ、若者が平和について学べる場が少ないとも感じてきた。それだけに「被爆80年は世論喚起のチャンス。同世代が平和活動に踏み出す地理的、心理的ハードルを下げたい」とし、活動を継続的に続けるため、多くの参加を期待する。
月1、2回のオンライン学習会とパネル展、平和について考えるワークショップを活動の三つの柱にする計画。学習会のチラシは小遣いで印刷した。ワークショップの依頼も募っている。7月には井原駅構内で、広島市の基町高生が描いた原爆の絵のパネル展を開く。
(2025年6月17日朝刊掲載)
主に中高生対象の第1回オンライン学習会は、20日午後7時から開く。原爆で孤児となった故川本省三さんの被爆体験伝承者、井上つぐみさん(25)=広島大病院研修医=が話し、質疑応答もある。申し込みはインスタグラムで18日までに。
佃さんは毎月、広島市に通い核兵器廃絶の署名を集めている。昨年10月には、日本被団協がノーベル平和賞に選ばれた瞬間を、代表委員の箕牧(みまき)智之さん(83)たちと広島市役所で見届けた。
署名をスイス・ジュネーブの国連欧州本部に届けたり、被爆者に会って話を聞いたりして、若者が記憶を受け継ぐ大切さを実感している。
空襲のなかった井原は広島に比べ、若者が平和について学べる場が少ないとも感じてきた。それだけに「被爆80年は世論喚起のチャンス。同世代が平和活動に踏み出す地理的、心理的ハードルを下げたい」とし、活動を継続的に続けるため、多くの参加を期待する。
月1、2回のオンライン学習会とパネル展、平和について考えるワークショップを活動の三つの柱にする計画。学習会のチラシは小遣いで印刷した。ワークショップの依頼も募っている。7月には井原駅構内で、広島市の基町高生が描いた原爆の絵のパネル展を開く。
(2025年6月17日朝刊掲載)