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東京の中学生が平和公園で学習 中国新聞DB活用

 中国新聞のデジタル記事を平和学習に活用している東京都杉並区の女子美術大付属中の3年生144人が、広島市中区の平和記念公園一帯を訪れた。80年前の惨禍を肌で感じ、平和への思いを新たにした。

 生徒は5月中旬、原爆ドームや原爆の子の像を巡り、原爆慰霊碑に手を合わせた。原爆資料館では、血痕が残る遺品の枕や熱線を浴びた瓦などを見て回った。市の被爆体験証言者の広中正樹さん(85)=福山市=と面会し、全身やけどを負って原爆投下の翌日に亡くなった父親の話を聞いた。

 同校は1996年以降のほぼ全ての記事を収録する「中国新聞教育データベース」を活用。生徒は広島を訪問する前に原爆関連の記事をまとめ、発表した。浜岡夏妃さん(14)は「写真や文章でしか知らなかった原爆の恐ろしさを感じ取った」と話した。

(2025年6月20日朝刊掲載)

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