[被爆80年] 若者の「使命」書で訴え 日彰館高生パフォーマンス 来月末まで三次市役所で展示
25年6月23日
三次市の被爆80年平和記念事業の一環として、吉舎町の日彰館高書道部員9人が思いを込めた「使命」の文字を、三次町の市民ホールきりりで開いた文化祭で大書した。自分たちへの問いも踏まえ、同世代に「戦争や平和についてもっと関心を持って」と訴えた。
舞台上でのパフォーマンスで部員は、縦3メートル、横5・5メートルの紙に次々と大筆を走らせた。「使命」の周りには「戦後八十年 私たちはどう生きる?」「わたしが伝える わたしが導く」「未来を変えるのは私だ」などの文をしたため、全員で上方を指さして願いを天に届ける表現もした。
9人は3月に準備を始めた時、広島の原爆について「知っているつもりになっていた」と気付いたという。広島市中区の平和記念公園や原爆資料館を訪れ、街の惨状や当時の子どもたちの状況に衝撃を受けた。今の若い世代は「知ろうとしていないのでは」と感じ、テーマに据えた。
パフォーマンスは大きな拍手を浴びた。ただ実行はこれから。3年藤定音羽(とわ)部長(17)は「過去の戦争を知り、今も紛争が絶えない世界に目を向けていきたい」と話した。
書は7月末まで市役所ロビーで展示され、8月1日には三良坂平和公園での平和のつどいでも飾られる。(戸田剛就)
(2025年6月23日朝刊掲載)
舞台上でのパフォーマンスで部員は、縦3メートル、横5・5メートルの紙に次々と大筆を走らせた。「使命」の周りには「戦後八十年 私たちはどう生きる?」「わたしが伝える わたしが導く」「未来を変えるのは私だ」などの文をしたため、全員で上方を指さして願いを天に届ける表現もした。
9人は3月に準備を始めた時、広島の原爆について「知っているつもりになっていた」と気付いたという。広島市中区の平和記念公園や原爆資料館を訪れ、街の惨状や当時の子どもたちの状況に衝撃を受けた。今の若い世代は「知ろうとしていないのでは」と感じ、テーマに据えた。
パフォーマンスは大きな拍手を浴びた。ただ実行はこれから。3年藤定音羽(とわ)部長(17)は「過去の戦争を知り、今も紛争が絶えない世界に目を向けていきたい」と話した。
書は7月末まで市役所ロビーで展示され、8月1日には三良坂平和公園での平和のつどいでも飾られる。(戸田剛就)
(2025年6月23日朝刊掲載)