[ヒロシマドキュメント 被爆80年] 2025年6月 旧被服支廠 耐震工事進む
25年6月25日
2025年6月。広島市南区の被爆建物「旧陸軍被服支廠(ししょう)」で、保存のための耐震工事が進んでいる。3棟を所有する広島県と1棟を持つ国が昨秋に着工し、26年度の完了を目指す。
旧陸軍の軍服や軍靴を製造していた施設。現存する倉庫4棟は1913年に鉄筋構造、赤れんが張りで建てられ、L字形に並ぶ。爆心地の2.7キロ南東にあり、被爆直後に臨時救護所となって多くの負傷者を収容した。
市登録の被爆建物86件の中では最大の規模。一時は解体案も浮上したが、かつて存廃に揺れた原爆ドーム(中区)と同様、幅広い市民から保存を願う声が上がった。(山下美波)
(2025年6月25日朝刊掲載)
旧陸軍の軍服や軍靴を製造していた施設。現存する倉庫4棟は1913年に鉄筋構造、赤れんが張りで建てられ、L字形に並ぶ。爆心地の2.7キロ南東にあり、被爆直後に臨時救護所となって多くの負傷者を収容した。
市登録の被爆建物86件の中では最大の規模。一時は解体案も浮上したが、かつて存廃に揺れた原爆ドーム(中区)と同様、幅広い市民から保存を願う声が上がった。(山下美波)
(2025年6月25日朝刊掲載)