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トランプ氏発言 撤回求める 広島県被団協と県原水協など

 米軍によるイランの核施設攻撃を広島、長崎への原爆投下を引き合いに正当化したトランプ米大統領の発言を受け、広島県被団協(佐久間邦彦理事長)と県原水協などは26日、広島市中区の原爆ドーム前で抗議活動をした。「ただちに発言を撤回し、被爆者とすべての核被害者に謝罪するよう強く求める」と訴えた。

 約50人が参加し、「原爆投下 核施設攻撃 正当化するな!」などと書かれたプラカードを掲げた。県被団協の被爆者相談所長を務める山田寿美子さん(82)はマイクを握り、被爆80年となる今も被害者たちの心身の傷が癒えない状況を説明。自身も原爆で家族を奪われており、「その後の人生は思い出したくもない日々だった。トランプ氏の発言は絶対に許せない」と強調した。

 トランプ氏の発言撤回や日本政府に抗議を求める文書を全員で採択した。近く、日本政府と米国の在日大使館に送る。(下高充生)

(2025年6月27日朝刊掲載)

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