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「戦争は無意味 対話や議論を」 ソマリアの次官 平和公園を訪問

 アフリカ東部ソマリアのハムザ・ハードウ外務・国際協力省次官(49)が26日、広島市中区の平和記念公園を訪れた。原爆資料館で被爆の実態に触れ、「戦争は全く意味をなさず、対話や議論が必要だ」と訴えた。

 ハードウ氏は広島平和文化センターの香川剛広理事長の案内で資料館を回った。広島の街並みが破壊される様子をCGで伝える「ホワイトパノラマ」や被爆死した学徒の遺品の制服に見入った。

 取材に「私にとって世界史の一部だったが、悲惨な物語に触れ、胸が痛んだ」と語った。その後、原爆慰霊碑に花を手向けた。

 ソマリアは国連安全保障理事会の非常任理事国を務めており、核不拡散などを巡り関係強化を求める外務省の招きで来日し広島に足を運んだ。27日は被爆証言を聴く。(下高充生)

(2025年6月27日朝刊掲載)

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