平和公園案内へ事前研修 ホノルルの若者と交流 広島の高校生ら 供養塔や慰霊碑 理解深める
25年6月30日
被爆80年の8月に米ハワイ州ホノルル市の若者を受け入れる広島市は29日、交流する市内の高校生たちの事前研修を中区の平和記念公園で開いた。生徒たちは公園内を巡り、供養塔や慰霊碑に関する理解を深めた。交流事業は、同公園と同州のパールハーバー国立記念公園の姉妹公園協定に基づいて催される。
公募で選ばれた高校生やインターナショナルスクールの生徒たち5人が参加し、原爆資料館のピースボランティア西村宏子さん(67)の案内で平和記念公園を歩いた。今も引き取り手のいない遺骨が安置されている原爆供養塔では、西村さんから「80年たっても誰かが誰かを捜している。昔々終わった問題ではない」などと教わった。原爆慰霊碑の歴史を学んだ後、被爆者から証言も聴いた。
交流事業は8月3~6日の日程で、ホノルル側は5人の若者が訪問予定。広島の生徒たちが公園を案内し、平和記念式典に一緒に参列する。広島市安佐南区のAICJ高3年入江琉奈さん(18)は「慰霊碑などに込められた人々の思いを伝えられるようさらに勉強したい」と意気込んでいた。(下高充生)
(2025年6月30日朝刊掲載)
公募で選ばれた高校生やインターナショナルスクールの生徒たち5人が参加し、原爆資料館のピースボランティア西村宏子さん(67)の案内で平和記念公園を歩いた。今も引き取り手のいない遺骨が安置されている原爆供養塔では、西村さんから「80年たっても誰かが誰かを捜している。昔々終わった問題ではない」などと教わった。原爆慰霊碑の歴史を学んだ後、被爆者から証言も聴いた。
交流事業は8月3~6日の日程で、ホノルル側は5人の若者が訪問予定。広島の生徒たちが公園を案内し、平和記念式典に一緒に参列する。広島市安佐南区のAICJ高3年入江琉奈さん(18)は「慰霊碑などに込められた人々の思いを伝えられるようさらに勉強したい」と意気込んでいた。(下高充生)
(2025年6月30日朝刊掲載)