核廃絶へ「もっと声を」 広島県被団協総会 佐久間氏 呼びかけ
25年6月29日
広島県被団協(佐久間邦彦理事長)は28日、広島市中区で定期総会を開いた。佐久間氏はあいさつで広島、長崎への原爆投下を正当化したトランプ米大統領の発言をはじめ、核を巡る世界情勢が悪化していると強調。核兵器の廃絶へ「もっともっと大きな声を上げよう」と呼びかけた。
参加した役員たち約40人を前に佐久間氏は、トランプ氏の発言に林芳正官房長官が抗議しなかった点に触れ「被爆国が米国に物を言えないのが現状」と苦言を呈した。被爆者が老いを深める中、被爆2世を含む国家補償の要求や、核兵器禁止条約への署名、批准を政府に求め続ける活動方針も確認した。
禁止条約の署名活動などで県被団協と連携する広島市立大1年井上莉海さん(19)も総会に参加。「外交に必要なのは核兵器ではなく対話。それを政治家に堂々と訴えられるよう学びを深めたい」と決意を示すと、拍手が湧いた。(樋口浩二)
(2025年6月29日朝刊掲載)
参加した役員たち約40人を前に佐久間氏は、トランプ氏の発言に林芳正官房長官が抗議しなかった点に触れ「被爆国が米国に物を言えないのが現状」と苦言を呈した。被爆者が老いを深める中、被爆2世を含む国家補償の要求や、核兵器禁止条約への署名、批准を政府に求め続ける活動方針も確認した。
禁止条約の署名活動などで県被団協と連携する広島市立大1年井上莉海さん(19)も総会に参加。「外交に必要なのは核兵器ではなく対話。それを政治家に堂々と訴えられるよう学びを深めたい」と決意を示すと、拍手が湧いた。(樋口浩二)
(2025年6月29日朝刊掲載)