[被爆80年] 被爆者と対話「広島宣言」へ 11月開催のパグウォッシュ会議
25年6月28日
核兵器廃絶を目指す科学者たちの国際組織「パグウォッシュ会議」のカレン・ホールバーグ事務総長たちが27日、広島市役所で記者会見し、11月に市内で開く世界大会の概要を明らかにした。米ロなど50カ国以上から科学者たち100人超を招き、被爆者との対話や、先端技術と平和との関係などに関する議論を展開。核軍縮の方向性を示す「広島宣言」をまとめる。(下高充生)
11月1~5日に広島国際会議場(中区)で開催。公開プログラムでは、初日に被爆者の小倉桂子さん(87)=中区=や市民との対話などを企画。4日目には人工知能(AI)の発達が核兵器や平和にもたらす影響について討議する。最終日に、広島宣言を発表する。
会見には、会議の鈴木達治郎執行委員会委員長や日本パグウォッシュ会議の稲垣知宏代表たちが出席。同席した小倉さんは「現在の国際情勢に絶望と怒りを感じる毎日だが、科学者と、あの時きのこ雲の下にいた私たちの対話こそパワフルな道になる」と期待した。一行はこの日、中井幹晴副市長も訪ねた。
広島での開催は2005年以来3回目。パグウォッシュ会議は東西冷戦下の1957年にノーベル物理学賞受賞者たちを中心に発足。95年にノーベル平和賞を受賞した。
(2025年6月28日朝刊掲載)
11月1~5日に広島国際会議場(中区)で開催。公開プログラムでは、初日に被爆者の小倉桂子さん(87)=中区=や市民との対話などを企画。4日目には人工知能(AI)の発達が核兵器や平和にもたらす影響について討議する。最終日に、広島宣言を発表する。
会見には、会議の鈴木達治郎執行委員会委員長や日本パグウォッシュ会議の稲垣知宏代表たちが出席。同席した小倉さんは「現在の国際情勢に絶望と怒りを感じる毎日だが、科学者と、あの時きのこ雲の下にいた私たちの対話こそパワフルな道になる」と期待した。一行はこの日、中井幹晴副市長も訪ねた。
広島での開催は2005年以来3回目。パグウォッシュ会議は東西冷戦下の1957年にノーベル物理学賞受賞者たちを中心に発足。95年にノーベル平和賞を受賞した。
(2025年6月28日朝刊掲載)