外交官たち 被爆証言聴く 軍縮フェローシップ 資料館を見学
25年7月1日
軍縮の専門家を育てる国連の研修「軍縮フェローシップ」で、アフリカや中東など約20カ国の外交官たちが30日、広島市の平和記念公園(中区)を訪れた。原爆資料館を見学し、被爆者の小倉桂子さん(87)=中区=の証言を聴いた。
小倉さんは8歳の時に爆心地から2・4キロの牛田町(現東区)の自宅近くで被爆し、押し寄せてきた多くの人が自宅の近くで息絶えた状況を語った。生き延びた人も精神的な苦痛や放射線による健康影響に苦しんだと説明。「広島の土の下に眠っている遺体の存在を感じ、何ができるか見つけてほしい」と訴えた。
ヨルダンのアブデラフマン・アラダイレーさん(31)は「核兵器が決して使用されるべきではないという教訓を再確認した。過去から学ばなければならない」と話した。
プログラムは長崎県で6月27日に始まった。広島市での日程は29日~7月1日。(下高充生)
(2025年7月1日朝刊掲載)
小倉さんは8歳の時に爆心地から2・4キロの牛田町(現東区)の自宅近くで被爆し、押し寄せてきた多くの人が自宅の近くで息絶えた状況を語った。生き延びた人も精神的な苦痛や放射線による健康影響に苦しんだと説明。「広島の土の下に眠っている遺体の存在を感じ、何ができるか見つけてほしい」と訴えた。
ヨルダンのアブデラフマン・アラダイレーさん(31)は「核兵器が決して使用されるべきではないという教訓を再確認した。過去から学ばなければならない」と話した。
プログラムは長崎県で6月27日に始まった。広島市での日程は29日~7月1日。(下高充生)
(2025年7月1日朝刊掲載)