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ノーベル賞委 フリードネス委員長 27日 東京で講演

 日本被団協へ昨年のノーベル平和賞を贈ったノルウェー・ノーベル賞委員会のフリードネス委員長の来日で、広島市は2日、平和記念公園(中区)の原爆慰霊碑への献花や原爆資料館の見学を調整していると明らかにした。

 複数の関係者によると、フリードネス氏は21日に広島入りし、22日に平和記念公園を訪れる。市は松井一実市長との面会も調整中としている。

 また、委員会事務局のノーベル研究所は集会「核兵器の脅威への対応」を27日午後2時から、東京の上智大で開くと発表した。被爆80年の節目に、核兵器の脅威を乗り越える道筋を探る狙い。フリードネス氏が、核兵器を使ってはいけないという「核のタブー」の堅持をテーマに講演する。

 ほかに日本被団協の田中熙巳(てるみ)代表委員(93)が登壇。核軍縮の専門家たちの討議もある。無料で先着200人。日本語と英語の同時通訳がある。上智大が参加希望をウェブサイトで受け付け、当日はユーチューブチャンネルでライブ配信をする。(下高充生、宮野史康)

(2025年7月3日朝刊掲載)

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