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原爆慰霊碑に候補者ら続々 核廃絶誓い選挙戦開始

 参院選が公示された3日、広島選挙区の立候補者たちが広島市中区の平和記念公園を相次ぎ訪れ、原爆慰霊碑へ花を手向けた。被爆80年の節目に、核兵器廃絶への歩みを誓い、選挙戦をスタートさせた。

 共産党新人は午前9時50分ごろ、碑前に立ち、祈りをささげた。取材に「核廃絶に貢献できる日本にする。核抑止論は戦禍を経験した広島として認められない」と力を込めた。続いて訪れた自民党新人は「核保有国と非保有国の橋渡しをしながら核軍縮ができるよう、地道な外交努力を進める」と述べた。

 論戦では、日本政府が署名、批准していない核兵器禁止条約へのスタンスも焦点になる。れいわ新選組新人は「署名を求める被爆者や県民、市民の声を届けていく」。立憲民主党現職は「国際情勢が緊迫する中、日本の責任は重い」と加盟を求めた。

(2025年7月4日朝刊掲載)

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