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[被爆80年] 「矢野おりづる園」にスイカ贈る 青果卸売組合「夏を元気に」

 広島市中央卸売市場東部市場(安芸区)の仲卸業者10社でつくる東部広島青果卸売組合が3日、原爆養護ホーム「矢野おりづる園」(同)にスイカを贈呈した。

 尾道市産の小玉スイカ12個に加え、被爆80年にちなみ「80 世界平和」の文字や花火の模様を彫ったトウガン、七夕飾りを贈った。比治山国民学校(現比治山小、広島市南区)5年の時に爆心地から2・8キロ離れた校内で被爆した佐々木信江さん(90)は「ずっしり重たい。みんなで食べるのが楽しみ」と喜んだ。

 入市被爆した父親を持つ被爆2世の住田郁生組合長(66)が発案し、2019年から夏はスイカ、冬はユズとカボチャを同園に届けている。住田組合長は「例年以上に暑くなりそうな夏を元気に乗り切って」と呼びかけた。(石川昌義)

(2025年7月8日朝刊掲載)

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