×

ニュース

核廃絶 オバマ演説評価 長崎平和宣言骨子 市長、支持呼び掛け

 長崎市は31日、9日の原爆の日に田上富久市長が平和祈念式典で読み上げる平和宣言の骨子を発表した。「核のない世界を目指す」と訴えたオバマ米大統領のプラハ演説を評価し、世界の人々にも同演説への支持表明を呼び掛ける。

 宣言は、北朝鮮の核実験への危機感も表明。国際社会に核兵器禁止条約など核廃絶の取り組みを、日本政府には国際社会での指導的役割を果たすよう求める。核保有国の指導者には、長崎訪問を呼び掛ける。

 田上市長は記者会見で「従来は冒頭で被爆の実相を紹介してきたが、今回はプラハ演説への評価を述べる。米大統領が核廃絶への強い決意を表明し、被爆地でも注目されている。長崎の願いが強く印象に残る宣言にしたい」と語った。

 式典には核保有国ロシアを含む過去最多の27カ国の大使らが参列。デスコト国連総会議長も出席し、あいさつする。

(共同通信配信、2009年8月1日朝刊掲載)

年別アーカイブ