故沼田さんの信念触れて 被爆証言活動 中区で遺品90点展示
25年7月11日
平和記念公園(広島市中区)の被爆アオギリの下で証言を続けた被爆者沼田鈴子さん(2011年に87歳で死去)の遺品展が、中区の合人社ウェンディひと・まちプラザで開かれている。入場無料。15日まで。
写真や、証言のレジュメとみられる原稿用紙など約90点が並ぶ。手帳には「残された人生を、平和のためにつねに原点にかえりながら今の証言活動をつづけてゆく」などの思いがつづられている。スケジュール帳からは毎日のように複数の証言をこなす姿が浮かぶ。海外での活動も年表や地図で紹介している。
沼田さんは22歳で被爆し、左足を切断。惨禍に耐えて芽吹いたアオギリに自らを重ね、平和を訴え続けた。昨年に続き遺品展を企画した市民団体「被爆アオギリのねがいを広める会」(西区)の清水正人事務局長(69)は「生かされた者の使命感や人間は分かり合えるはずだという信念に触れてほしい」と呼びかける。
午前9時半~午後5時半。最終日は午後3時まで。(下高充生)
(2025年7月11日朝刊掲載)
写真や、証言のレジュメとみられる原稿用紙など約90点が並ぶ。手帳には「残された人生を、平和のためにつねに原点にかえりながら今の証言活動をつづけてゆく」などの思いがつづられている。スケジュール帳からは毎日のように複数の証言をこなす姿が浮かぶ。海外での活動も年表や地図で紹介している。
沼田さんは22歳で被爆し、左足を切断。惨禍に耐えて芽吹いたアオギリに自らを重ね、平和を訴え続けた。昨年に続き遺品展を企画した市民団体「被爆アオギリのねがいを広める会」(西区)の清水正人事務局長(69)は「生かされた者の使命感や人間は分かり合えるはずだという信念に触れてほしい」と呼びかける。
午前9時半~午後5時半。最終日は午後3時まで。(下高充生)
(2025年7月11日朝刊掲載)