[被爆80年] 「核はなくならないといけない」 秋篠宮ご一家 企画展を見学 東京
25年7月13日
秋篠宮ご夫妻と次女佳子さま、長男悠仁さまが11日、東京・恵比寿の都写真美術館で、広島原爆の記録写真と映像を集めた「被爆80年企画展 ヒロシマ1945」を見学された。秋篠宮さまは、原爆による人への被害に思いを寄せて「やっぱり核はなくならないといけない」と語ったという。
ご一家は、会場に入ると、中国新聞社の写真記者だった故松重美人(よしと)氏が原爆投下日に御幸橋西詰め(現広島市中区)で撮影した写真に目を留めた。同社の金崎由美ヒロシマ平和メディアセンター長の説明を受け、秋篠宮さまは爆心地から2・2キロの御幸橋付近に及んだ爆風について質問。屋根の壊れた建物に「かなり影響を受けている」と述べた。1時間以上かけて見て回った。
案内した金崎センター長と水川恭輔編集委員によると、秋篠宮さまは長期にわたる放射線被害に特に関心を寄せ、見学後に「こういったことが二度とあってはならない」と伝えた。紀子さまは子どもの被害に顔をゆがめ、遺体の写真に手を合わせたという。
佳子さまは被写体を突き止めた報道機関の調査に触れ「一つ一つの写真に写っている人は名前のある人間だと感じることができた」と話した。悠仁さまは、やけどの治療を受ける映像を背筋を伸ばして見つめた。
美術館によると、見学は秋篠宮さまが希望したという。企画展は中国、朝日、毎日の新聞3社と中国放送、共同通信社の主催。8月17日まで開かれる。(宮野史康)
(2025年7月13日朝刊掲載)
ご一家は、会場に入ると、中国新聞社の写真記者だった故松重美人(よしと)氏が原爆投下日に御幸橋西詰め(現広島市中区)で撮影した写真に目を留めた。同社の金崎由美ヒロシマ平和メディアセンター長の説明を受け、秋篠宮さまは爆心地から2・2キロの御幸橋付近に及んだ爆風について質問。屋根の壊れた建物に「かなり影響を受けている」と述べた。1時間以上かけて見て回った。
案内した金崎センター長と水川恭輔編集委員によると、秋篠宮さまは長期にわたる放射線被害に特に関心を寄せ、見学後に「こういったことが二度とあってはならない」と伝えた。紀子さまは子どもの被害に顔をゆがめ、遺体の写真に手を合わせたという。
佳子さまは被写体を突き止めた報道機関の調査に触れ「一つ一つの写真に写っている人は名前のある人間だと感じることができた」と話した。悠仁さまは、やけどの治療を受ける映像を背筋を伸ばして見つめた。
美術館によると、見学は秋篠宮さまが希望したという。企画展は中国、朝日、毎日の新聞3社と中国放送、共同通信社の主催。8月17日まで開かれる。(宮野史康)
(2025年7月13日朝刊掲載)