「夕凪の街 桜の国」披露 こうの史代さん 漫画原作の舞台 広島で来月2・3日 東京と地元 2チーム競演
25年7月12日
広島市西区出身のこうの史代さんの漫画を原作にした舞台「夕凪(ゆうなぎ)の街 桜の国」が8月2、3日、中区の県民文化センターである。東京の劇団「ストレイドッグ」を主宰する森岡利行さん(65)が脚本と演出を手がける演劇で、広島公演は2年ぶり。3公演のうち1公演は、オーディションで選ばれた地元メンバーが初めて演じる。
「夕凪の街 桜の国」は広島への原爆投下から10年後と、現代を生きる2人の女性の視点から、原爆が人々にもたらした影響や時代を超える悲しみを描く。原作にほれ込んだ森岡さんが2017年に東京で初演し、23年には広島でも上演した。
今回、初の「広島チーム」をプロデュースするのは、映像制作などを手がけるワンバウフィルムスジャパン(安佐南区)。ストレイドッグの前回公演を裏方で支えた。代表の源秋策さん(32)は「広島在住の俳優が広島で上演することに意味がある作品」と思いを強め、仲間と態勢づくりを進めた。演出の指導に訪れた森岡さんも広島チームについて「この作品への責任感、魂を込めて届ける使命感が感じられる」とエールを送る。
「身体を通して伝える言葉や感情は観客の心に残るはず。エンターテインメントの立場からヒロシマを未来へ語り継ぎたい」と源さん。公演を成功させた先に、修学旅行生や観光客が観劇できる定期公演の仕組み作りも思い描く。
ストレイドッグの公演は2日午後7時と3日正午。1万500~3500円(前売りは500円引き)。広島チームが公演する3日午後4時の回は完売した。源さん☎080(3892)2007。(渡辺敬子)
(2025年7月12日朝刊掲載)
「夕凪の街 桜の国」は広島への原爆投下から10年後と、現代を生きる2人の女性の視点から、原爆が人々にもたらした影響や時代を超える悲しみを描く。原作にほれ込んだ森岡さんが2017年に東京で初演し、23年には広島でも上演した。
今回、初の「広島チーム」をプロデュースするのは、映像制作などを手がけるワンバウフィルムスジャパン(安佐南区)。ストレイドッグの前回公演を裏方で支えた。代表の源秋策さん(32)は「広島在住の俳優が広島で上演することに意味がある作品」と思いを強め、仲間と態勢づくりを進めた。演出の指導に訪れた森岡さんも広島チームについて「この作品への責任感、魂を込めて届ける使命感が感じられる」とエールを送る。
「身体を通して伝える言葉や感情は観客の心に残るはず。エンターテインメントの立場からヒロシマを未来へ語り継ぎたい」と源さん。公演を成功させた先に、修学旅行生や観光客が観劇できる定期公演の仕組み作りも思い描く。
ストレイドッグの公演は2日午後7時と3日正午。1万500~3500円(前売りは500円引き)。広島チームが公演する3日午後4時の回は完売した。源さん☎080(3892)2007。(渡辺敬子)
(2025年7月12日朝刊掲載)