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[被爆80年] 平和願うポスター ずらり 中区で「ヒロシマ・アピールズ」歴代29点

 核兵器廃絶や平和への願いをデザインで表す「ヒロシマ・アピールズ」の歴代ポスターを集めた企画展が14日、広島市中区の中国新聞ビル1階ロビーで始まった。年ごとに日本を代表するデザイナーが、それぞれの個性や感性を生かしながら手がけた作品が並ぶ。25日まで。無料。

 グラフィックデザイン界の巨匠、亀倉雄策氏による1983年の第1作やユニクロのロゴデザインなどで知られる佐藤可士和(かしわ)氏の2022年の作品など、91~04年の中断を挟んで今年の最新作まで29点を勢ぞろいさせた。あの日の惨状、核兵器や戦争の脅威が絶えない現代への警鐘を表しており、各作品には制作者のコメントも添えた。

 日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)広島地区、広島国際文化財団、ヒロシマ平和創造基金が企画した。JAGDA広島地区の川原芳夫幹事は「クリエーターが核兵器や平和をどうイメージしたのか、想像してほしい」と話す。土日祝日を除く午前10時~午後5時(最終日は午後4時まで)。(小林可奈)

(2025年7月15日朝刊掲載)

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