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[被爆80年] ベトナムの高校生 核兵器の惨禍学ぶ 原爆資料館

 ベトナムの高校生約20人が15日、広島市中区の原爆資料館を訪れ、放射線被害を含む核兵器使用の惨禍について学んだ。被爆80年やベトナム戦争終結50年に合わせた交流事業の一環。

 ベトナムの平和団体と交流を続けてきた被爆2世で県被団協(佐久間邦彦理事長)理事の大中伸一さん(75)=中区=が高校生たちに講話。被爆者は放射線による健康への影響に長く苦しむ一方、広島、長崎への原爆投下後も核開発が進められてきたとし「核兵器がある以上、人類と地球にとって危機的な事態が起こり得る」と伝えた。

 高校生たちは館内も見学。3年のフィン・グェン・クェー・ミンさん(18)は「罪のない人が被害を受ける戦争の悲惨さが分かった」と振り返った。

 ホーチミン市越日友好協会が企画。日本ベトナム友好協会広島支部と広島ベトナム協会が受け入れた。(下高充生)

(2025年7月16日朝刊掲載)

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