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「対話に基づいた未来を」 仏大臣、平和公園を訪問

 核兵器保有国フランスのナタリ・ドラートル観光担当相(56)が15日、広島市中区の平和記念公園を訪れた。原爆資料館を見学し、芳名録に「この場所が、対話、相互理解、友愛に基づいた未来を築くために次世代を導き続けますように」と記した。

 ドラートル氏は石田芳文館長の案内で、広島の街並みが破壊される様子をCGで伝える「ホワイトパノラマ」などを見て回った。原爆慰霊碑に献花し、石田館長に「碑文には何と書いてあるのか」などと質問した。

 先だって市役所で松井一実市長と面会。「私の政治姿勢として、記憶を継承する取り組みを大切にしている。関係を深めたい」と強調した。松井市長は自身が会長を務める平和首長会議の加盟都市拡大への協力などを呼びかけた。

 大阪・関西万博に合わせて来日。被爆地訪問は本人の希望で、面会では「広島を飛ばすことはあり得ない」とも述べた。(下高充生)

(2025年7月16日朝刊掲載)

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