[被爆80年] キリンビヤホール復活 被爆建物跡地に立つパルコ広島店前 節目の年に期間限定
25年7月18日
キリンビール中四国・九州統括本部(広島市中区)は17日、被爆建物「キリンビヤホール」の跡地に立つパルコ広島店(同)前で、期間限定のビアホールを始めた。被爆80年の節目に合わせ、キリンビールとパルコ広島店が「復興80年プロジェクト」として復活させた。(岩井美都)
キリンビヤホールは1938年にオープン。同じ年に完成したキリンビール広島工場(広島県府中町、98年に閉鎖)のビールを提供していた。原爆で外郭を残して全焼したが、4カ月後に営業を再開。取り壊される91年まで営業を続けた。
キリンビールとパルコ広島店は、人々のつながりを生み、復興を支えたビアホールを知ってもらおうと企画。被爆した壁のモニュメントが残る本館西側に、約50人が立ち飲みできるテーブルを用意した。クラフトビール8種類や広島菜漬け入りの卵焼きなどがある。平日午後4時~8時半、土日祝日午前10時~午後8時半。8月17日まで。
会場には、戦後の地場産業の歩みを伝える「Pride of Hiroshima(プライドオブヒロシマ)展」のパネルも展示している。
この日の開業イベントで、キリンビール中四国・九州統括本部の山本恭裕統括本部長は「広島の復興を支えたビールを通じて、未来について語らってほしい」とあいさつ。パルコ広島店の西野光昭店長は「節目の年に街を元気づけるきっかけにしたい」と思いを込めた。
(2025年7月18日朝刊掲載)
キリンビヤホールは1938年にオープン。同じ年に完成したキリンビール広島工場(広島県府中町、98年に閉鎖)のビールを提供していた。原爆で外郭を残して全焼したが、4カ月後に営業を再開。取り壊される91年まで営業を続けた。
キリンビールとパルコ広島店は、人々のつながりを生み、復興を支えたビアホールを知ってもらおうと企画。被爆した壁のモニュメントが残る本館西側に、約50人が立ち飲みできるテーブルを用意した。クラフトビール8種類や広島菜漬け入りの卵焼きなどがある。平日午後4時~8時半、土日祝日午前10時~午後8時半。8月17日まで。
会場には、戦後の地場産業の歩みを伝える「Pride of Hiroshima(プライドオブヒロシマ)展」のパネルも展示している。
この日の開業イベントで、キリンビール中四国・九州統括本部の山本恭裕統括本部長は「広島の復興を支えたビールを通じて、未来について語らってほしい」とあいさつ。パルコ広島店の西野光昭店長は「節目の年に街を元気づけるきっかけにしたい」と思いを込めた。
(2025年7月18日朝刊掲載)